英辞郎と学辞郎(Additional Review) (3)

さていろいろ基本的な部分のみを取り上げ説明しました。これら以外にもいろいろな検索方法や使用法があるのですが、それらは付属の本に書いてありますので割愛して、私なりの使用感をまとめてみました。

  • 上級者であれば英辞郎だけで十分。過度の修飾のないPDICの動作はさくさくと気持ちよく訳語も上級者であれば十分かつ簡潔。
  • そしてその辞書の異常なほどに完璧な語彙数。一つ例を挙げましょう。私はボランティア(?)で映画の簡単な評論を定期的に書いています。時々、古い映画をreferしたい際にその原題を忘れてしまっていたり、また逆に日本題を忘れてしまって困ることがありました。英辞郎を使うようになって殆どの映画が日本題・原題からもちゃんと出てくるのでいったいどれくらい入っているのだろうと、【映画】というジャンルを全て検索してみました(こんなことも出来る!)。なんとAで始まる映画だけでも400本以上!全部数えるのはあきらめました。それだけすごい辞書です。
  • 初・中級者で英語学習主体に使用するのであれば学辞郎とロボワードはより使いやすいでしょう。単語学習用のいろいろな機能も付属しているようなので、そういった意味でのツールとしてもいいでしょう。12,000語といえば少ないようでかなりの語彙です。
  • readingの際のpop-up使用は語彙力の少ない初・中級者の場合、手間の少ないロボワードの方がありがたく感じるでしょう。上級者ではそれほど辞書を引く頻度も高くなく、PDICのctrl+Cでの使用で十分です。訳語の正確さはPDICに部があります。またTime・Newsweekのようないろいろな単語で文章を飾る傾向のある雑誌では学辞郎の12,000語だけでは不足してきます。
  • ロボワードの発音機能ですが、初級者には便利かもしれません。ただ発音記号をみて発音が正確に出来るレベルの人には不要です。
  • ただ、両者合わせても3,600円と良心的な価格設定なのであっさり両方買っても腹は立ちませんし、その価値も十分あるセットだと言えるでしょう。
  • 最近は有名な英英辞典もこの手の機能の付属したCD-ROMを添付して辞書を販売しています。これらはまたの機会にReviewしてみましょう。